パトシBLOG

インフラエンジニアがロードバイクと一人旅とマンガを綴る

ワインが学べるマンガ:神の雫(しずく)

ワインのことをイチから学びたい人にはこのマンガがおすすめ。ぶどうの品種や生産地、ワインの嗜み方などが初心者でもわかりやすいように描かれているし、ビンテージワインからコストパフォーマンスの良いワインまで実在するワインの銘柄が紹介されている。僕もワインのことを何も知らない状態からこの本でだいたいのことを学んだ。全44巻。

大人の男にとってワインは教養

40歳も過ぎると、偉い人と会食を同席する機会にも遭遇してしまう。レストランで自分がワインを選ばなければならない状況になったりした時に、「僕はワインは全くわかりませんので...」では格好がつかない。とは言え、ワインなんて一期一会と言われるくらい星の数ほど銘柄があるからソムリエでもない僕が覚えられるわけがない。だから僕はいつも、赤・白、重め・軽め、ヨーロッパ産・アメリカ産などのだいたいの好みを店員さんに伝えながら会話のキャッチボールを楽しんで、ワインリストの中からリーズナブルなものを店員さんに選んでもらう。僕はワインに関する知識はそれぐらいで十分だと思っている。そういった店員さんとキャッチボールができるだけの基本的な知識はこのマンガから学んた。

女性もぶどうの品種くらいは知っておくと知的でカッコいい

女性もこのマンガを通して、ワインの基本的なことを知っておくととても良いと思う。一緒に食事をしていてワインリストを見せた際に、好きなぶどうの品種をひとつ挙げてくれたりしただけで、とても知的な女性に見える。たとえば、ピノノワールカベルネ・ソーヴィニヨンシャルドネ、その辺りで好きな品種がひとつ挙げられれば十分だと思う。

ワインを空気に触れさせる

ワインはコルクを抜いてから時間をおいて空気に触れさせると味が変わる、ということやデキャンタの意味もこのワインで初めて学びましたね。

神の雫に登場するワインからお気に入りの1本:ファルネーゼ カサーレ ヴェッキオ モンテプルチアーノ ダブルッツォ

赤ワインのフルボディ。2,000円台にしてはちゃんとしっとりと重みがあるので僕はお気に入りです。これは有名なので成城石井などで普通に売ってます。

任せるところは1ミリも残さず任せる ~ 采配 - 落合博満

僕はスポーツの監督やリーダーのマネジメント術は、そのままビジネスでのマネジメントに通じると信じている。だから、自分のマネジメントの参考にするために、野球、サッカー、ラグビーの監督やリーダーの本を結構たくさん読んできた。その中でも強く印象に残っているのが落合博満中日ドラゴンズ監督の本だ。

名選手かつ名監督

名選手、名監督にあらずといった言葉もあるが、落合監督は選手として2000本以上の安打と500本以上の本塁打を放ち、監督としても中日ドラゴンズで2004年から2011年の8年間の全てでAクラス、4度のリーグ優勝、1度の日本一の実績を残した名選手かつ名監督だ。

当時、落合監督の采配には「オレ流」という批判も多かったのだが、本を読んでみると意外にも緻密で真っ当なマネジメントをされていたことに気づく。この本には66のルールが載せられているが、僕がいつも頭の片隅に置いてある言葉がある。

「任せるところは、1ミリも残さず任せ切る」

落合監督時代の8年間、中日の投手コーチは森繁和さんだ。森コーチはそれ以前に西武、日本ハム、横浜で投手コーチの実績があったのだが、落合監督とはほとんど接点はなかったらしい。にもかかわらず、落合監督は監督就任要請を受けた際に森コーチの手腕の高さを買い、中日の投手コーチ就任を要請したらしい。そして、落合監督はピッチャーに関することを完全に森コーチに任せていたそうだ。ローテーションの順番や継投策、ピッチャーの1、2軍の入れ替えなど、ピッチャーに関することにはほとんど口を出したことがないらしい。ここまで権限委譲していたのは12球団で落合監督ぐらいだと言う。そして、その上で、森コーチの采配にすべての責任を負うのは監督の仕事である、と言う。ここまで森コーチに任せた理由は、落合監督が選手時代に仕えた監督を見ていた印象として、何にでも自分がやらなければ気が済まないと動き回る監督ほど失敗することに気づいたそうだ。

実際、他の監督はコーチがいるにも関わらず、選手を直接指導するケースは多々あるのだろう。それをされたらコーチは立場がないと思う。逆に全権を委任されたら意気に感じて目一杯の仕事をするだろう。だからこそ中日ドラゴンズ落合監督時代は強かったのかもしれない。

世の中では何にでも口を出したがる管理職が実に多い

一般企業でも同じではないだろうか。何にでも口を挟まなければ気が済まない管理職は実に多い。課長を飛び越えて課の若いメンバーに直接指示を出す部長など、細かいところまで自分がコントロールできていなければ不安なのだ。ただ、飛び越えられた課長は存在意義を失くしてしまうし、メンバーは部長と課長のどちらの指示に従えばよいのか様子をうかがうようになる。こうして組織の生産性は下がっていってしまうのだ。

管理職も、信じたら、あとは任せるだけ

僕も部長経験が長いので、口を出しすぎないように落合監督の言葉は常に念頭に置いている。要するに、信じるに足りる人を部下に置き、あとは任せるだけだ。細かいことにいちいち首を突っ込んではいけない。信じて、任せて、そして結果が出なければ、僕に見る目がなかっただけの話である。

僕がキャリアに悩んだ時に手に取るビジネス書:あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール

誰しもキャリアに悩む時はあると思う。僕はそういう時の心の拠り所として、この本をいつも大事にそばに置いていて、迷った時に手に取っている。

作者はリクルートの編集長から映画配給会社に転職し、無職の時代も経験した人材コンサルタントだ。その無職の経験談がリアルで重みがある。肩書を持った人がそれを無くした時、周囲の人の対応がどう変わるのか、だからこそ「肩書」抜きで勝負することの重要性が書かれてある。

この本には100個のルールが載っている。その中で僕のお気に入りのルールを2つあげてみる。

好きなルール①:大型旅客機ではなく、不安定な戦闘機であれ

このルールがとても心に刺さってしまった。作者が中堅映画配給会社で働いていた頃の先輩で元大手メーカーの営業部長を務め、トップの成績を誇っていたにも関わらず、その職を捨て、中堅会社で働いていた人から聞いたエピソードらしい。

大型旅客機は、気流が安定している時は快適な乗り心地だが、少しでも気流が不安定になると、すぐに揺れてしまう。逆に戦闘機は絶えずバランスを取らねばならぬよう、わざわざ意図的に不安定に設計されている。

安定な状態は実は不安定。不安定な状態こそが最大の安定なんだよ。

当時、僕は勤めていた大企業の中での自分のキャリアに疑問を抱き始めていたのだが、この言葉に大いに影響されてしまい、僕は大手企業を辞める決心をし、社員数が100分の1程度の中堅企業に転職した。大手企業にいる大型旅客機の安定感を捨てることに少なからず躊躇したが、会社に左右されずに生きていける実力を得ようとチャレンジを試みた。中途入社した会社では、役職が技術部門の部長であろうとも何でもやらなければならず、時には営業部長のようなこともやったので、幅広い力を付けることが出来た。おかげで今では十分に不安定な状態だ。

好きなルール②:ズボンの裾5ミリにこだわれ

「ズボンの裾5ミリ」という表現を非常に気に入ってしまった。

神は細部に宿る」 という表現があるが、まさしく細部へのこだわりが、美しさや格好よさを生む

僕の職業はエンジニアだが、まさしくエンジニアリングで細部にこだわれないやつはカッコいいものは作れないし、リリース後に安定運用しない。そして、それは一事が万事のはずだ。普段からダボダボの服を着ているやつは、エンジニアリングでもダボダボになってしまうと思う。だからこの本を読んでからの僕は服を買うときの試着が長くなった。少しでも自分の体のサイズに合った服を選びたいし、どんなにデザインが気に入ってもサイズが合わない服は買わなくなった。そして、スーツは市販品をやめオーダーメードに変えた。値段はそれほど変わらないにも関わらず、体へのフィット感が格段に上がった。それと比例して自分では気づかないうちに仕事での細部へのこだわりもあがっているはずだ。何事にも細部までこだわるおじさんを目指したい。

 

その他にも、『丸裸になっても勝負できる自分を作っておけ』や、『「ただ働き」の中にこそ、宝は埋もれている』なども僕が影響を受けているルールだ。キャリアに悩む40代には是非読んで欲しい一冊だ。

ウンチを食べてしまう愛犬への食糞対策

2020年5月、愛犬が我が家にやってきた。ミニチュア・シュナウザーのブラックの女の子である。昔から犬が大嫌いだった僕に同じ家の中で犬と一緒に暮らす日がやって来るとは思ってもみなかった。何度も懇願してくる妻と娘に根負けしてしまったのだ。しかし、いざ飼ってみると、これが可愛いのだ、ウンチを食べる点を除いては...

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食糞

動物がウンチを食べることを食糞と言うそうだ。獣医さんに相談すると、動物にとっては問題のある行動ではないと言う。自然界では動物は、自分自身または他の動物のウンチから栄養をとったりするらしい。とは言え、ウンチを食べた愛犬が家の中にいると臭い。そのまま舐められたりするとさすがに無理。だから一緒に暮らしていくには何とか止めて欲しくて色々と試してきた。その結果、幸いにもうちの愛犬は4ヶ月ほどでウンチを食べなくなった。僕の他にも食糞に悩む愛犬家のために、我が家のウンチとの格闘を書き残しておこうと思う。

効果のあった食糞対策

結論を先に書くと、ウンチをしたらすぐにご褒美のお菓子をあげる習慣をつけると、ウンチを食べなくなった。たぶん、ウンチを食べなければ、もっと美味しいものが食べられると学んだのではないだろうか。ネットで色んな方法を探して試してみたが、この方法はネットでは出てこなかった。食糞に悩める愛犬家は是非試してみて欲しい。今では留守番中にウンチをしても、食べずにちゃんと残してある。証拠を隠滅してしまったら、お菓子がもらえないと思っているフシがある。賢い子だ。

効果のなかった食糞対策

以下は効果がなかった方法だ。ネットではこれらの方法が中心に載っているがうちの愛犬にはまるで効果がなかった。ただ、個体差、犬種差はあると思う。

  1. ウンチをしたらすぐにウンチを片付ける
  2. ウンチをしたらすぐに犬をゲージに閉じ込める
  3. ウンチをしたらすぐにウンチに消臭スプレーを吹きかける
  4. ウンチをしたらすぐにめちゃくちゃ叱る
  5. ウンチをしたら食べないようにしばらく見張る
  6. お腹いっぱいに餌をあげる

これらは何度試しても、ちょっと目を離した隙にこっそりウンチをして、ムシャムシャという音でウンチを食べていることに気づくということを何度となく繰り返した。コラって大声で怒ると残っていた一本をパクッと丸呑みしたり。その度に我が家は険悪ムードになり、妻が愛犬の口の中を綺麗に拭いてあげていた。僕は無理だ。

こうして我が家の愛犬のウンチと闘う日々は意外に早く終わった。世のウンチに悩む愛犬家の皆さんは根負けせずに頑張って欲しいと思う。犬は思っていたより賢いからきっと学んでくれるはずだ。

政治家とヤクザになった親友二人が表と裏の世界から日本を変えるこのマンガが面白い:サンクチュアリ

タイのカンボジア難民キャンプの地獄から生き延びた二人の少年が日本に帰国後、一人は表の政治の世界から、もう一人は裏のヤクザの世界から腐った日本を変える決意をする。昭和の時代の政治とヤクザの物語が面白い。全12巻完結。

ジャンケン

北条彰と浅見千秋の二人は表と裏の世界のどちらを選ぶのかジャンケンで決めてしまう。それで裏の世界を選ぶことになった北条がヤクザの総長になり、裏の金で政治家になった浅見を援助しながら日本のヤクザの統一を目指す。浅見はジイさんばかりの国会を変えるべく40歳での首相を目指す。

マンガも現実も老人内閣

このマンガは今から20年以上前の21世紀になる前に描かれたマンガだ。日本の政治家の高齢化を批判している内容だが、それから20年以上経った現在、日本の国会議員の平均年齢は若返ったのだろうか。若返るどころか先月発足した菅内閣の平均年齢は60.38歳であり、57.74歳だった安倍内閣発足時より高齢化している。60歳というと、一般企業であれば定年退職もしくは役職定年する年代だ。一般企業ではそういった方々にはそれまでの貢献に感謝しつつ、新しい技術・習慣に付いてこれないので退いていただくことになるわけだ。浅見が目指すように政治の世界でも40歳の首相と30代の閣僚で固める内閣が実現すれば、日本も変わりそうな期待が持てるのだが、マンガの中でしか目指せない話なのだろうか。

ポル・ポト政権

ところで、ポル・ポト政権について。ポル・ポトという単語は新聞で見たことはあるが強く意識したことがなく、このマンガを通して初めて認識をした。1975〜1979年というたった約40年前に同じアジアの国であるカンボジアで200万人もの国民が虐殺された惨劇があったのですね。マンガって世界史の勉強にもなるから役に立ちますね。

熊の性質が学べるこのマンガが面白い:クマ撃ちの女

女性熊ハンター・チアキの北海道での熊狩りにルポライター伊藤さんが同行取材する物語。現在4巻未完結。最近、日本各地の人里で熊出没のニュースが相次いでいるように思う。いざという時のために熊の性質を知っておくことができるマンガだろう。

僕はいくつもの山に登ってきた。鹿や猿は比較的簡単にお目にかかれるが、幸いまだ熊には出くわしたことはない。いや、出くわしたいわけではない。そして鹿や猿でさえも野生動物は同じ空間にいると向かってきそうで結構怖い。

基本的に熊は人を避ける傾向にあるそうだが、いきなり出くわしでもしたら興奮状態になり、襲いかかってくるらしい。熊は時速40kmで走るそうだ。もし向かってきたら逃げられるものではない。

また、熊は執着心が強く、いったん獲得した物は自分の所有物と認識する習慣があるらしい。

話が逸脱するが、このマンガを読んでいると偶然昔の事件が目に入った。

ここに教訓として書かれているが、ヒグマがあさった荷物を取り返してはいけないそうだ。熊は非常に鼻が効くらしい。哺乳類最強だとか。自分が獲得した獲物はその鼻で探し出してしまう。福岡大ワンゲル部の彼らは一度ヒグマに荒らされたリュックを取り戻すことに成功してしまったため、ヒグマは彼らを執拗に追い回しそして襲ったのだそうだ。

 もし僕が人里で熊を見てしまったら、このマンガからの教訓として目を合わさず音も立てずにそーっと立ち去ることにする。たとえ自分の食料を荒らされたとしてもそれはもう諦める。

その他、このマンガでは熊・鹿・鳥の解体の仕方が学べる。学んだところで僕も含めそう簡単に実践する機会はないと思うが。

また、猟銃そして猟に関する法律についても学べる。 車から発砲してはいけない、弾は予め込めておいてはいけない、等々。学んだところで猟銃所持の資格を取る予定があるわけでもないが。

最後になるが、チアキが狩った獲物の肉を伊藤さんと二人で家で食べるシーンが度々出てくる。特に熊肉は脂がきいていて美味しいらしい。二人が熊肉のすき焼きを食べているのを読んで僕もいつか食べてみたいと思った。

自殺未遂者たちが無人島でサバイバルするこのマンガが面白い:自殺島

日本国政府は爆発的に増える自殺未遂者の医療負担や社会復帰支援の費用を支えきれなくなり、自殺未遂常習者たちのIDを死亡として処理したうえで日本近海の孤島である自殺未遂常習者隔離目的特別自治区、通称「自殺島」に島流しにする。

その島で主人公のセイたちが助けあい、争いあいながら生きていくストーリー。全17巻完結。

無法状態

政府が統治しない、法の無い島だから何でもアリ。

島に着いた途端に自殺する者、夜になって女性を襲う男達、食料の奪い合い、隣の村との争い、そして殺し合い、法の及ばない島だからムチャクチャな無法状態

一方で同じく自殺未遂常習者であった主人公のセイは食糧として肉を得るために弓矢を作り、鹿を狩り、鹿の命を奪うことで自分の命の意味を見出していく。 

自殺大国日本は本当か

日本の年間自殺者数は2000年代は約3万人だったが最近は10年連続で前年を下回り2019年は2万人を下回っている。ところが自殺率では先進国で6番目に多く、女性に限定すると3番目に多いらしい。

自殺死亡率:日本はワースト6位 先進国の最悪レベル - 毎日新聞

また、新型コロナウィルスの流行が長引いている現在は7月以降、前年同月比で自殺者数が増加しており、女性と子供での増加が顕著であるというニュースもある。

国内の自殺者が前年比3カ月連続増、女性と子供で顕著-コロナ影響か - Bloomberg

 

法治国家の日本においてさすがに島流しはないと思うが、自殺未遂者への医療負担が無視できなくなる未来は本当にあり得るかもしれない。この国の自殺問題を考えるいいきっかけになったマンガだった。次はこの作品の前日談である無法島を読もうと思う。